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図書館司書の勤務時間・残業はどのくらい?意外と忙しい現場の実態

図書館司書を目指す人にとって、勤務時間や残業は実際どうなのか、気になるところですよね。

図書館勤務というと、何となく残業は少なく、定時で上がれるイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

しかし実際には、勤務時間内では処理しきれないほど業務が重なる日もあります。

書籍の移動など、体力を使う場面も珍しくありません。

また、図書館と一概に言っても、その種類は様々です。

公共図書館・大学図書館・学校図書館といった館種によって働き方は大きく異なります。

本記事では、そんな図書館司書の残業の実態やワークライフバランスの現状はどうなのか、実態に促してご紹介していきます。

目次

図書館の種類別・残業の実情

公共図書館司書の場合

公共図書館の勤務時間は、8時30分~17時30分の勤務が一般的です。

夜間開館を行っている図書館では交代制がとられ、遅番は昼から20時30分頃まで勤務することになります。

図書館司書には正規職員と非正規職員がああますが、非正規職員はカウンター業務を中心に担当するため、基本的には残業が発生しません。

一方で正規職員は、開館準備のために朝早めに出勤したり、勤務時間後に事務作業を行ったりする場合もよくあります。

とくに休館日明けは利用者が多い傾向があり、返却本の処理や配架作業が閉館後までかかることも珍しくありません。

図書館では様々な催しが実施すれますが、イベントの準備が重なる時期や、年度末の契約事務が集中する時期には、残業申請を行って時間外に作業することもあります。

大学図書館司書の場合

大学図書館は夜間まで開館しているところが多いため、交代制で勤務します。

大学図書館でも非正規の司書が多く働いており、公共図書館と同じようにカウンター業務が中心で残業はほとんどありません。

正規職員は、教員や学生に対する学術支援やイベントの企画・準備、図書館全体のシステム管理や契約手続きなど、幅広い業務を担当します。

そのため時間内に作業が終わらず、勤務時間外まで仕事が続く場合があります。

ただし、大学法人は労務管理が比較的厳しいため、必要以上に残業ができない環境が整えられていることも多く、長時間労働が常態化しにくいという側面もあります。

学校図書館司書の場合

学校図書館司書の勤務時間は、一般的に8時30分~16時台までです。

学校図書館では、司書が一人だけ配置されるケースが多く、授業支援に加えて展示の入れ替えや新刊本の受け入れなど、幅広い業務を一人で担うことになります。

そのため、複数の業務が重なる時期には、十分に昼休みが取れなかったり、残業で帰宅時間が遅れることもあります。

しかし、自分の裁量で仕事をやりくりできるのが、一人職場である学校図書館司書のメリット。

終わらなかった作業を翌日以降に回すなど、業務を調整して柔軟に働くことができます。

また、児童書は特に慎重に選書を行う必要があるため、勤務時間外に書店で資料を探したり、購入候補の本を自宅で読んだりすることも珍しくありません。

1年の中で忙しい時期・穏やかな時期

利用者数や返却本数が多いのは、休館日開けです。

年末年始開けの開館日や蔵書点検後は、多くの利用者が訪れるので、一日中利用者対応や返却業務に追われます。

一方、1年のうちで一番穏やかなのは8月のお盆の頃です。

公共図書館では、夏休み中は学生や子どもたちが学習のために日々来館しますが、この時期は来館者が減り、館内は静かです。

学校図書館は夏休み中は閉館し、大学図書館はお盆は休館日となります。

また、年度切り替えにあたる2〜3月は、契約関連の事務作業が集中する時期。

公共図書館や大学図書館では、図書館司書が清掃業務の契約、雑誌の定期購読、自動ドアなど設備のメンテナンス契約など、事務作業も行います。

そのため、この時期は事務の繁忙期です。

図書館司書の残業代はどのくらい?

残業が発生した場合に残業代が支払われるかどうかは、所属先の図書館によって大きく異なります。

図書館によっては、やむなくサービス残業になってしまう場合もあるでしょう。

残業が発生する場合は、おおむね正規職員が対応します。

正規職員であれば、業務上の必要性が認められれば残業申請を行い、残業代を受け取ることができます。

図書館によって幅はありますが、月に10~30時間ほどの残業代がつく場合もあります。

ただし、特定の人物や特定の図書館だけ残業が多いと、所属先の人事から問題視され、残業を避けるよう求められる場合があるので注意が必要です。

図書館司書がワークライフバランスを保つコツ

図書館司書の仕事は業務範囲が広く、やろうと思えばどこまでも仕事が増えていく仕事です。

さらに、本や図書館が好きな人にとっては、作業そのものが楽しく、つい深くのめり込んでしまうことも少なくありません。

しかし、長く働き続けるためには、頑張りすぎない姿勢も必要です。

開館時間内は貸出・返却業務や利用者対応を中心に行い、それ以外の業務は無理をせず、限られた時間内でできる範囲にとどめる意識が大切です。

適度な余裕を持って業務を行い、体も心もしっかり休息を確保することが、しっかりとした図書館サービス提供することにつながると思いますよ。

図書館司書は、カウンター業務のほかにバックヤード業務も多くあり、意外と忙しい仕事です。

閉館後まで業務が続くこともありますが、所属先の図書館によっては残業が認められないこともあります。

勤務時間内で業務をやりくりする工夫を身につけ、自分に無理のないペースを保つことが、図書館司書として長く楽しく働き続けるための大切なポイントですね。

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