学校の図書館で本に囲まれて過ごし、司書さんと本の話をするのが楽しかった。
そんな経験から、図書館で働くことを志したTさん(30代女性)
しかし、いざ司書として働いてみると、思っていたものとは違う現実が待っていたとか。
そこで、図書館の仕事のリアルについて、お話を伺いました!
「本が好き」だけでは務まらない司書の仕事

まずは、司書を目指したきっかけを教えてください。



中学・高校と、学校の図書館に入り浸っていたんです。本を読むのが好きでしたし、司書さんと本について話す時間が楽しかったんですよね。それで『将来は図書館に関わる仕事をしたいな』と思うようになりました。



そこから大学では司書資格を取得したんですね?



はい。司書資格を取るために必要な科目を履修しました。『いつか自分も、学生たちに本を勧めたり、相談に乗ったりできるんだ』と思うとワクワクしましたね。



実際に司書として働いてみて、どうでしたか?



思っていた以上に、やることが多かったです(苦笑)。本の貸出・返却の対応はもちろんですが、それ以外にも、本の購入・管理、イベントの企画・運営、授業支援、ブックトーク……。事務処理や蔵書点検もあって、正直、本と向き合う時間よりも事務作業の方が多いんじゃないかと思うほどでした。
ブックトークのプレッシャーと給与の現実



中でも特に大変だと感じる仕事はありますか?



ブックトークですね。本を紹介するのは楽しいんですが、開催日が決まっているので、準備が大変です。選書も含めて、限られた時間の中でやらなければならないので、プレッシャーは大きいですね。



それだけ忙しいと、給与面も気になりますが……。



率直に言って、安いです。年間300万円ちょっと。これなら、時給の良いアルバイトをした方がコスパがいいと感じることもありますね(苦笑)。実際、司書として働いている人は、独身の方や、企業を定年退職した後の第二のキャリアとして働いている方が多いです。
転職の壁、図書館の求人は少ない



それだと、「転職を考えたことは?」と聞かれることも多そうですね。



そうですね。『他の仕事に変えたら?』と言われることもあります。でも、図書館の求人って少ないんですよ。図書館自体はたくさんありますが、募集があるのはごくわずか。だから、辞めたくても次の職場が見つからないという現実があります。



図書館で働くことのやりがいはありますか?



やっぱり、本を通じて人とつながる瞬間ですね。利用者の方が『この本、すごく良かった!』って言ってくれると、やっていてよかったなと思います。それに、子どもたちが興味を持ちそうな本を選んで、実際に手に取ってもらえたときも嬉しいです。
司書を目指す人へメッセージ



では、最後にこれから司書を目指す人へ、何かアドバイスをお願いします。



『本が好きだから』という気持ちは大切ですが、それだけでは務まりません。図書館の仕事は、事務作業やイベント運営など、本以外の業務も多いので、総合的な力が求められます。それでも、『本を通じて誰かの役に立ちたい』という気持ちがあるなら、挑戦する価値はあると思いますので、ぜひ頑張ってください!
図書館司書は、ただ本を管理する仕事ではなく、多岐にわたる業務をこなす専門職。
決して楽な仕事ではないですが、本を通じて人とつながるやりがいは大きいです。
司書を目指す方は、ぜひこのリアルな声を参考にしてみてください!
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