MENU

図書館司書の大変なこととは?後悔する前に知っておくべき仕事の事実!


国家資格を有する図書館の専門職員である図書館司書。

図書館司書の仕事は、カウンターでの本の貸出や返却からイベントの企画や運営まで、仕事の幅が広く、やりがいが大きい職業ながらも、意外と大変なことも多い職業でもあります。

晴れて図書館司書として働き出したあとに、イメージと現実のギャップを知り後悔しないにも、図書館司書の大変なことを中心に、意外なギャップや図書館司書に向いている人、図書館司書になる方法についても詳しく解説します!

目次

図書館司書の意外なギャップ

「図書館司書」といえば、「カウンターに座って書籍の貸出や返却を対応する人」をイメージする方も多いのではないのでしょうか。

ただ、実際は本の選書や広報活動など裏方の作業も多く、大変なことも多いのが現状です。

ここでは、イメージとのギャップを感じがちな図書館司書の意外な仕事について、詳しくご紹介します。

書籍の選書

「選書」とは、図書館に置く本を選ぶ作業のこと。

「どんな本を選ぶか」は図書館によって異なるため、本のラインナップは図書館を選ぶ重要な要素であり、図書館の特徴にもなります。

自分の本棚を見てください。

あなたの個性が出ている本がラインナップされているはずです。

図書館は大きな本棚のような物なので、やはりラインナップによって特徴が出るわけですね。

そのため、司書は、利用者のニーズや年代に応じて偏りがないように、幅広い種類の本を選ぶことが必要です。

イベントの企画と運営

多くの図書館では、読書会や講演会、子どもへの本の読み聞かせをはじめとするイベントが定期的に開催されています。

イベントの際に、イベントの企画立案をしたり、イベントの運営をしたりするのも司書の仕事の一つです。

広報活動

司書の仕事には、話題の書籍や新刊など図書館の情報をまとめた「図書館だより」やイベントのポスターとチラシ、館内の利用案内などの広報資料の作成があります。

また、図書館公式のホームページやLINE、Facebookなどのソーシャルメディアを持っている場合には、記事を投稿したり、コメントに返信したりのSNSの運用も業務の一つです。

図書館司書の大変なこと5選!

カウンター業務や選書からイベントの企画、SNSまで図書館司書の多岐にわたる図書館司書の業務の中から、特に大変なこと5つを詳しくみていきましょう。

利用者の対応が大変!

カウンターでの本の貸出と返却、利用者の調べ物のサポートであればそれほど大変ではありません。

ただ、持ち出し禁止の本を持ち出そうとしている人がいた場合や館内で大きな声を出している人がいた場合などのルールを守らない人がいた場合には、利用者に注意をするのも司書の業務です。

本の返却期限を過ぎた人に電話やメールで返却を促すのも司書の業務に含まれますが、なかには電話があまりつながらない人がいたり、メールの返信がない人がいたりと、何度も催促の連絡をすることを大変なことだと感じる人もいます。

配架と書架が大変!

「配架」とは新たに入荷した本や返却された本をルールに沿って本棚に並べる作業のことで、「書架」とは本棚に並ぶ本が正しい場所に置かれているかを確認する作業のこと。

本を取りに行くためにカウンターと本棚を何度も往復する必要や、本をのせるトラックを移動する際に利用客の迷惑にならないよう静かに移動させる必要があるなど、配架や書架には大変なことがつきものです。

本に多く触れるうちに本や紙で指を切るなど、手や指に傷ができることも珍しくありません。

蔵書の点検が大変!

図書館で所蔵しているすべての本の点検を行う「蔵書点検」。

年に1回ほど行われる蔵書点検は、お店でいうところの棚卸のような作業です。

「蔵書データと実際の本の照らし合わせ」や、「破損している本や汚れている本はないか」などを調べるために、館内の書籍を1冊ずつ専用の機械に通してバーコードリーダーを読み取りながら、慎重に行います。

膨大な量の本を調べないといけない点や、本棚の清掃も行うことが多い点など、司書の仕事のなかでも体力が必要な大変なこととして知られています。

立ち仕事が大変!

移動中に利用者から話しかけられて対応したり、返却された多数の本を本棚に立てに行ったり、閉架の書庫から利用者の依頼があった本を取りに行ったりと、司書の仕事は意外に立ち仕事が多いのが特徴です。

また、定期的に、利用の少ない本の保管場所を移動したり、展示本を入れ替えたりの作業も必要になります。

利用客をあまり待たせないために多くの本を抱えてスピーディーに動き回ることや多くの本を持ったまま階段を上り下りすることもあり、カウンター業務以外の仕事では体力を要する大変なことも珍しくありません。

多彩な分野の勉強!

本の分類方法である「日本十進分類法」では、「総記」「哲学」「歴史」「社会科学」「自然科学」「技術・工学」「産業」「芸術・美術」「言語」「文学」といった10のジャンルに分けられていて、図書館には日本十進分類法にもとづく種類豊富な本が所蔵されています。

本を選書する際に、利用者のニーズに応えながら効率的に仕事を進めるためには、ジャンルを問わずに幅広いジャンルの知識を身につけることが求められます。

毎月新刊も購入することから、流行や話題などの色々な分野の勉強も大変なことです。

図書館司書に向いている人とは?

図書館司書に向いている人は、主に以下の3つの条件に当てはまる人です。

本や読書が好きな人

常に本に囲まれた環境で働きますし、利用者から「おすすめの本はありますか」と質問されることもありますので、本好きで普段から読書の習慣がある人におすすめです。

整理整頓が得意な人

利用者から返却された本を本棚の正しい場所に戻したり、本が正しい場所に置かれているかを確認したりの作業も日常的に行いますので、整理整頓が得意な人も図書館司書に向いています。

人と接するのが好きな人

カウンター業務や利用者の調べ物のサポート、返却期限に遅れた人への連絡をはじめ、図書館司書は利用者と接する機会も多い仕事ですので、コミュニケーション能力も必要です。

図書館司書になる4つの方法!

図書館司書は「国家資格」であり、図書館司書の資格を取得するためには、大学で専門課程を履修するか、「司書講習」を受講するなどの方法があります。

具体的に図書館司書の資格を取る方法は、大きく分けると以下の4つの方法があります。

大学・短大で専門課程を履修した後に卒業する

大学や短大に司書の専門課程がある場合は、必要な科目を履修することで卒業と同時に資格を取得できます。

大学・短大・専門学校を卒業した後に司書講習を修了する

大学や短大、専門学校を卒業した方は、例年の7月から9月にかけて開催される「司書講習」という集中講義を履修することで、資格を取得できます。

司書補として3年以上勤務した後に司書講習を修了する

図書館で図書館司書を補佐する「司書補」として3年働いたあとに、司書講習を履修することでも資格を取得できます。

人によって図書館司書を取得するための道のりは異なりますが、社会人や主婦などが資格を取る場合には1日がかりの集中講義を数日受ける必要があったり、実際に図書館で働く必要があったりと、なかなか難しいのが現状です。

通信制大学で司書資格を取得する

一方、通信制大学は働きながら、または地方に住みながらでも資格取得が可能な方法です。

文部科学大臣の認可を受けた通信制大学(例:八洲学園大学、近畿大学など)が、司書資格取得に必要な科目をオンラインで提供しています。

スクーリングなしでOKな大学もあり、「司書講習」よりも時間に融通がききやすいのが特徴ですね。

そのため、通信制大学による司書資格の取得は社会人や主婦におすすめしたい方法と言えます。

通信大学の司書課程を受けるメリット

・通学せずに資格を取れる大学がある

・通学制の大学に比べると学費が安い

・自分の頑張り次第では期間が短くすむ

・自分の都合に合わせてスケジュールを組める

通学制の大学に比べて学費が安い上に、通学せずに資格を取れる大学もあるなど、費用や時間の負担が少なく、仕事や家事などの状況に合わせて自分のペースでオンライン講座を履修したり、資格の勉強ができたりするのが魅力的です。

仕事や家事と両立しやすいため今人気があります!

司書講習がおすすめの通信制大学2選

近畿大学・通信教育学部図書館司書コース

1971年の学部設置から50年以上の歴史を刻む「近畿大学(きんきだいがく)」の「図書館司書コース」は、1年間で図書館司書の資格取得を目指すコース。

16万円というリーズナブルな学費とe‐Learningを生かした柔軟性の高いスクーリングが特徴で、近年は年間に1,000人以上が図書館司書の資格取得に成功しています。

八洲学園大学・図書館司書資格コース

日本初の「e-ラーニング」による国家資格を目指せる通信大学として名高い「八洲学園大学(やしまがくえんだいがく)」。

「図書館司書資格コース」は、最短半年で図書館司書の資格取得が可能な点と、様々な授業日程が用意されている点が利点で、今までに3,600人以上の人が資格を手にし、巣立っています。

今回の記事では、後悔をする前にぜひ知っておきたい図書館司書の大変なことについて、詳しく説明しました。

図書館司書の仕事は大変なことも多いですが、その分やりがいも多いです。

図書館司書になった後で後悔することがないよう、図書館司書の大変なこともきちんと把握しておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次