図書館司書というと、なんとなく真面目で静かな人が勤務しているイメージってありますよね。
図書館に行くと、司書は利用者に親切に対応してくれます。
親切でテキパキ働く図書館司書を見て、司書に憧れているという方もいるでしょう。
利用者が探している本があれば、図書館司書はきっと親身に対応してくれます。
しかし、中には意地悪な対応をされてしまう方もいるようです。
図書館司書に憧れている人も意地悪な司書を目の当たりにすれば幻滅しますよね。
知恵袋や発言小町を調べてみると、こんな質問に目がつきました。
「図書館の職員の態度って、無愛想で事務的なので不愉快!書籍を借りる時、事務的で冷たい人が多く、今日は特に意地悪な人でした。そもそも司書は税金で飯を食べているのに、そんな態度を取るのはおかしいですよね?」
図書館業務は事務的ではあるものの、よっぽどひどい態度を取られたのでしょうか。
図書館に限らず、意地悪な態度を取るというのは、社会人としてどうかと思いますが。。
「地元の図書館でたくさんの児童書を借りています。でも、本を取りに行くとき、いつも図書館司書がイライラしてるように見えます。迷惑がられているのでしょうか。」
利用者の思い込みということもあるかもしれません。
しかし、図書館司書が冷たいと感じる方は意外と多いのでしょうか。。
「先日近所の図書館のある司書さんから、小学生の息子が借りた本が返却されていない。至急返却してくれ。という電話がありました。私と息子は家中探しましたが本は見つかりませんでした。そこでその司書さんに電話して確認すると「ないものはない。」との返事でした。仕方がないので息子を叱って、数日後同じ本を買って図書館にお詫びに行きました。 電話をかけてきた司書さんに「失くしてしまって申し訳ありませんでした。同じ本を買ってきたので受け取ってください。」と言うと「あぁ、あの本?探したらあったのよね~」と軽い調子。「あったのならなんで連絡くれなかったんですか?」と言うと「わざわざ買うなんて思わなかったから。」と最後まで全く謝りませんでした。 ちょっと納得がいかない気持ちです。こういう場合図書館に苦情を言ってもいいと思いますか?」
これは利用者が可哀想なケースですね。。
理不尽に怒られることになった子供が一番可哀想ですが。。
このようなコメントを見ていると、図書館司書って性格の悪い方が多いのかな..と、思ってしまいます。
しかし本当に図書館司書は性格が悪いのでしょうか?
図書館司書は本当に性格が悪くなるのか?
実際、むかつく対応をする性格の悪い図書館司書は存在するでしょう。
しかしそれは、図書館という環境が性格を悪くさせてしまった、ほんの一部の人に過ぎません。
図書館司書は思っている以上にハードな仕事です。
日々数百冊という本を扱う図書館司書は、ある意味肉体労働。
一方、無料サービスを提供するからこそ利用者は子供から大人まで様々な人を相手にする、サービス業でもあります。
うるさい人やルール守らない人を注意したり、理不尽なクレーム対応や迷惑客にはメンタルをすり減らすこともあるでしょう。
本を期限内に返却しない人には督促の連絡をします。
しかし、悪びれた様子もなく逆ギレする人、カウンターに乱暴に返却するなど、理不尽な目にもよく遭います。
常に静かな空間で勤務するので、神経質にもなりやすい。
このような環境で勤務し続ければ、かなり気を遣いますし、一日に何十人と接すると、業務も事務的になりがちです。
結果、図書館利用者は冷たいと思われる性格になることがあるかもしれません。
図書館司書の日々の業務は、常に対人ストレスがあると言っても過言ではありません。
利用者に対しては、騒いでいる人や飲食するなどルールを守らない人への注意をしたり、理不尽なクレームを言われることもあります。
結局のところ、図書館司書は性格が悪い訳でも、悪くなる訳でもありません。
ただ、環境と仕事の仕方によって、図書館司書は性格が悪いと思われかねません。
一方で、図書館司書になって性格がよくなったという方もたくさんいます。
困っている利用者を手助けすることに喜びを感じる司書は多いです。
それが仕事のやりがいになれば、自然と人のために働こうと思えるようになります。
つまり、性格が良くなるわけですよね。
理不尽なクレームもありますが、ある意味忍耐力がつく仕事とも言えます。
いろんな利用者に触れ合っていると、ちょっとやそっとじゃ崩れない安定したメンタルが身につきます。
図書館司書だから性格が悪くなるということはありません。
辛いこともありますが、その分嬉しいこともたくさんあります。
図書館司書になりたいという方は、ぜひ利用者が憧れるような、素敵な図書館司書を目指してくださいね!


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